私の夫と結婚してください 受け取ったバトン、その先に:朝日新聞

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 20年前。ゆかりさんは、ある子宮がん患者の主治医になった。  その年の春から、川崎市の病院で緩和ケアを担当。入院してきた患者のゆり子さんと、夫の雄二さんはむつまじかった。夫は病院に寝泊まりしながら仕事に通った。そんな夫婦の治療の相談に乗りながら、病室で3人で食事をすることもあった。  夏の終わり。妻が冗談ぽく夫に言った。  


「もう、あと長くは生きられないけど、あなたは再婚してね。でも、私が認めた人じゃないとダメ」  そして、病室にいたゆかりさんを指さした。「それは、この人」  夫は「なに言ってんだよ」と… この記事は有料記事です。残り592文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません この記事を書いた人 * 河崎優子 サンパウロ支局長|中南米担当


フォロー * 専門・関心分野 中南米の全分野、ジェンダー、環境、スポーツ